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2025.04.22
Watches and Wonders Geneva 2025 新作速報 Part.4
■A.ランゲ&ゾーネの新作
1815 ピンクゴールド
今年のトレンドとして、最も顕著だったのが「小型化」。それを決定づけたのが、こちらのモデル。創始者フェルディナント・アドルフ・ランゲの生誕年に由来する1815ファミリーに、ケース径34㎜の新作が加わった。これまでの現行モデルは、同じ3針スモールセコンドのタイプでケース径は38.5㎜。実に4㎜以上のサイズダウンとなったわけだ。この小型ケースに収まるムーブメントとして、A.ランゲ&ゾーネは75番目となる自社製キャリバーを開発。搭載される手巻きの「L.152.1」は、ムーブメントの直径が28.1㎜とコンパクトになったにもかかわらず、パワーリザーブは約72時間にアップしている。また非常に薄型で、ムーブ厚は2.9㎜、ケース厚でも6.4㎜というスリムスタイルを手に入れている。写真のピンクゴールドケースの他に、ホワイトゴールドケースも用意。手巻き。ケース径34㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。385万円。
問い合わせ/A.ランゲ&ゾーネ公式サイト
■エルメスの新作
エルメス カット タンシュスポンデュ
エルメスは今年、2011年に誕生したモデル「Le temps suspendu(タンシュスポンデュ/保留した時間)」を再解釈したモデルを発表。昨年誕生したばかりのエルメス カットに、この複雑機構を組み合わせた。この時計は、時計でありながら、時間を忘れるための時計。エルメスらしい「時からの解放」というメッセージが込められている。写真の状態は、まさに「時間を忘れている」状態。袖で隠れてしまっているが、ケースの8-9時位置にはプッシュボタンがセットされており、このボタンを押すと写真のように時針と分針が「12」を挟む位置にレトログラード式で瞬時に移動。もう一度ボタンを押すと、通常の時刻表示に戻るという、非常に複雑な機構となっている。さらに4時位置のインダイアルは一見するとスモールセコンドのように見えるが、実は針が逆回転するランニングインジケーター(針は24秒で1周)だ。時間に縛られる現代社会。エルメスから届いた贈り物は、複雑機構でありながらもユニークに時間の楽しみ方を教えてくれる腕時計だった。自動巻き。径39㎜。18KPGケース&ブレスレット。2025年8月頃発売予定。予価488万700円。
問い合わせ/エルメス公式サイト
■オリスの新作
ビッグ クラウン ポインターデイト
オリスは今年、ブランドカラーを一新。スイス・ヘルシュタイン本社の外壁色でもある「ピーチローズ」を新たなブランドカラーとして採用した。これに伴い、オリスの定番コレクション「ビッグ クラウン」にも、今まで以上にポップで楽しいカラーパレットが用意された。自社製キャリバーを搭載したモデルも展開されるが、我々が注目したのは長年にわたりビッグクラウンのポインターデイトを支えてきたキャリバー754搭載モデル。写真のイエローダイアルに加え、ライラック、ブルーという3色がラインナップされた。これまでのポインターデイト針は、先端に「赤」が採用されることが多かったが、新作ではダイアルカラーに合わせたカラーリングに変更され、ダイアルの一体感がより強調されている。また組み合わされたブレスレットも新型。H型リンクは丁寧に磨き上げられ、長さの微調整が可能なフォールディングクラスプを搭載するなど、実用面も抜かりなく進化。1938年誕生の名作、ポインターデイトが大きな躍進を遂げた。自動巻き。径40㎜。SSケース&ブレスレット。34万1000円。
問い合わせ/オリス公式サイト