2022.09.15

ブラックセラミックを纏ったロイヤル オーク クロノグラフ登場!

入手困難な状態が続いているオーデマ ピゲのロイヤル オーク。今回発表されたのは、初となるブラックセラミックを使用した 41㎜のロイヤル オーク クロノグラフ。ロイヤル オーク50周年を記念したモデルで、コレクションの最新のダイヤルデザインに加えて、“50周年”記念ローターを使用している。

セラミックは加工が常に難しい素材だ。複雑な製造プロセスが必要であり、その組成は酸化ジルコンパウダーに特殊なバインダーを加えるものだが、セラミックの正確な組成は企業秘密とされている。素材は約1400°Cで焼結された後に、全体が均一に仕上がった最終的なカラーが現れる。 オーデマ ピゲは1986年頃よりセラミックを時計に採用。以降素材の研究を続けながらコレクションを充実させ、今回初のオールセラミック ロイヤル オーククロノグラフが誕生した。

一つ一つのセラミックの部品はまずプレポリッシュ、プレサテンブラッシュで準備。それから手作業でポリッシュ面取り、オーデマ ピゲのトレードマークでもあるサテンブラッシュとポリッシュを組み合わせながら仕上げられる。こうして仕上げられた素材は、非常に耐久性が高く、傷がつきにくく、光を美しく反射する。

ブラックダイヤルにはグランドタペストリー 模様が並び、ピンクゴールドカラーのカウンターがカラーコントラストを演出。このピンクゴールドカラーは、さらにアプライドアワーマーカー、ロイヤル オーク針、そしてオーデマ ピゲのシグネチャーロゴにも統一されている。

従来のデザインコードを踏襲しつつ、新たに進化したダイヤルデザインを採用した今回の新作。12時位置のAPモノグラムロゴと印刷の“AUDEMARS PIGUET”に代わり、ゴールドの浮き出すようなオーデマ ピゲ シグネチャーロゴを採用。このエンボスのシグネチャーは、当初CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクションのためにデザインされたもの。立体印刷に似た化学工程のガルバニック加工により得られるもので、24Kゴールドの薄いレイヤーでできている。一つ一つの文字は髪の毛ほどの細さのリンクでつながっており、手作業により目に見えないほどの微小な脚でダイヤルに植えられている。

また、スモールセコンド表示をやや大きくすることにより、3つのカウンターは同じサイズになり視認性が向上。センターのスイープセコンド針のカウンターウェイトは、細長い台形のオープンワークという新しいスタイル。 ブラックセラミックのブレスレットも、コマにリンクを固定するピンがブレスレット側面ではなく内部に固定された結果、外側からは見えなくなり魅力的な進化を遂げた。

搭載するのは、最新世代自社製クロノグラフ ムーブメント、自動巻きキャリバー4401。軸歯車とフライバック機能を備えたクロノグラフは完全にムーブメントに一体化されている。通常のクロノグラフと違い、フライバック機能ではストップ、リセット、再スタートのアクションを一度に行うことができる。軸歯車は垂直クラッチシステムと共に機能し、クロノグラフのスタートやストップ時に、秒針はブレることなく正確に作動。さらに特許保持のゼロリセットメカニズムにより、各カウンターの針を瞬時にゼロリセットすることが可能。ムーブメントにはコート・ド・ジュネーブ、サーキュラーグレイン、サーキュラーサテン、ポリッシュ面取りなど洗練された仕上げが施され、全てサファイアケースバックから観賞することができる。

ロイヤル オーク クロノグラフ / 41 ミリ

自動巻き。径41㎜。ブラックセラミックケース&ブレスレット。約70時間パワーリザーブ。5気圧防水。885万5000円。2022年9月以降順次入荷予定。

お問い合わせ:オーデマ ピゲ公式サイト
(構成/TAYA)